農業塾 ばんざい ⑨ 2013.11.9

豊作の柿

それを狙う野生動物たち

以前に塾の視察で訪問の、長野の友人に黒大豆枝豆を送ったところ先日そのお礼の電話があり、彼の栽培する高原野菜の最近の出荷の様子が聞かれました。例年この時期になると出荷の末期で次に出回る平坦地の作型との競合で値崩れとなることが多いそうですが、今年は後続産地の量や品質が安定しないことから、長野から後続産地への仕入れの切り替えが進まず価格がしっかりしているとのことでした。これも度重なる台風の影響でしょうか。

今年は柿が豊作です。綾部の手入れしてない富有柿もたくさん実が付いています。そのうちの道路の崖の上から道路にかぶさる1本は、山から出てくる動物にとっても魅力があるようで、よく一夜にして実の数が激減するのですが、今年も4日の夜に柿を狙う動物が訪れたらしく、前日まで付いていた実がほとんどなく、下の道路に太さ数センチの太い枝が落下しその枝の実も全く付いていませんでした。

枝の折れたところから道路までは7~8メートルあり、この太い枝を折ることができるのはおそらく熊の仕業で、被害もさることながら、熊はおそらくこの枝といっしょにアスファルト道路の上に落ちたのではということです。熊のけがの形跡はなく落下した枝にも当然付いていたであろう柿の実もありませんでした。熊は落下後も元気でその枝の実を食べ山に帰ったものと感心し、今回はかなり大きな熊だったのではと、高い柿の木を見上げほかにも数本同様の枝が折れているのを確認し、枝を折りながら柿を食べるその姿をしばし想像したところです。

進む結球が楽しみ ハクサイ・キャベツ

次回の内容は次のとおりです。

個人区画は、白菜やキャベツの大型野菜が、適期管理の努力で例年になく立派に育ちそろそろ結球開始期となってきます、結球の進むのを毎週眺めるのも野菜つくりの楽しみの一つです。この時期の害虫で注意して観察する必要があるのがヨトウムシです。昼間は地際に降りてひそみ、夜になると葉に上って食害します。食害痕が新しかったらムシがいる証拠です。被害が進みそうな場合は捕獲等注意してください。

フリー区画も一通りの管理が一段落し、秋冬野菜はぐんぐんと成長が進んでいます。次回の作業は豆類後でのタマネギ類とエンドウ、イチゴ用の畝作りです。それぞれの品目の必要な肥料の種類や量が異なりますので元肥の施肥には注意が必要です。その前の堆肥はさくら有機を全面に施します。タマネギ類の方はロング肥料を施してマルチを張ります。その他時間がありましたらトマトとナス区画の片づけを行いますが、こちらは2~3回に位に分けて行ってゆきたいと思います。 藤田

農業書センターからひとこと

イノシシ、サル、クマ、シカ・・・野生動物が、食べ物を求めて、里山の田畑に降りてきます。ところによっては、市街地まで出没。昼間はヒトがいるので、夜、出没。 藤田さんが書かれていますが、クマも大木にも軽々登るし、すばしっこいらしい。昔は、こども達も柿の実をとって食べたりしたものですが、いまはそんな姿を見ることもほとんどない。生食、干し柿、柿酢にと暮らしに生かしていたが、いまは木になったまんま。ヒトが食べないのなら おれたちが、、と野生動物たちが、始末にやってくるのでしょう。

◎関連図書のご案内

写真ルポ イマドキの野生動物

人間なんて怖くない  宮崎学 著  ●2,520円 農文協

トラックが行き交う高速道脇で平然とクリをかじるクマ、いまやふつうに人里に現れるカモシカ、…増え続け、傍若になる一方のイマドキの野生動物。外 来動物という新手の侵出も著しい。いま緊急に必要なのは、増えすぎてしまったこれら動物を自然環境にあった生息数に減らすとともに、かつての日本人がもっ ていた動物とのつきあい方、互いに緊張関係をもって住み分けるかたちをもう一度作り直すこと。本書はそのための〝視線〟を300余枚の写真を通じて提供 し、野生動物との新たな関係づくりの方向を示す。

カキの絵本

松村博行 編 菊池日出男 絵  ●1,890円 農文協

世界的に有名な日本原産のフルーツ・カキ。地域品種の紹介や渋が甘くなる仕組み、3年で出来る鉢植え栽培法から料理まで。・・・ 生のカキも干しガキも、葉も、カキの料理も大集合!

■お断り ここで紹介の品種と資材などは 筆者が使用しているもので、特に推奨するものではありません。

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