農業塾 ばんざい ⑩ 2013.11.16

寒さの訪れは急― 実りの秋の終わりに感謝!

寒さの訪れは急でした。11日の移動中の道路の気温は、昼前に12度であったものが午後3時には7度へと低下し、気象予報は北日本の降雪を告げていました。

今年の秋は遅くまで気温が高く、初期には高すぎる気温を回避するため野菜の作付けを少し遅らせたりしていましたが、今度は寒さの訪れが急で、野菜の生育にブレーキがかからないかと心配になります。一方では寒さによって柔らかく甘味が増してくることを期待したいところでもあります。

小生の畑では気がかりなのは、秋の終盤に収穫予定の品目である辛い唐辛子やサトイモ、大豆、落花生、宇宙芋、ハヤト瓜、ショウガ、冬瓜等がまだ収穫できていないことや、サツマイモの貯蔵、小豆の莢からの取り出しがまだ済んでいないことです。辛い唐辛子の乾燥、採種したい品目の種取り、タマネギやエンドウの植え付け、冬野菜の追肥や除草の仕上げ、荒地の草刈、パイプハウスの仕上げ等もその後に控えています。

里山では紅葉も進んできました。この1~2週間の間で天気の良い日が見頃となりそうです。年内にやっておきたい催しも色々入ってきました。そのような中ですが、寒さへの対応をしながら実りの秋の終わりを感謝しつつじっくり味わいたいものです。

タマネギ畝とイチゴ畝の

完成箇所に苗植え

次回の内容は次のとおりです。

個人畝は重量野菜(キャベツ、ハクサイ、ダイコン等)の管理がしっかり進み、生育の仕上がりを待つばかりです。夏から秋にかけて元気であったイナゴがすっかり年老いた姿で体色も茶色くなり動きも緩慢になりましたが、最後の命を長らえようと白菜の外葉を必死に食べる姿はもののあわれを感じるもので、その光景に、少し違うかもしれませんが「アリとキリギリスの」童話を思い出してしまいます。

フリー区画は、先週予定通り進んだタマネギ畝とイチゴ畝の完成箇所に苗を植えます。タマネギのマルチは10.5mが4列出来ました。1畝4条で植穴の間隔が10.5cmなので1600本分の植え付けとなります。作業に都合の良い竹製ヘラを手作りして植え付けを進めます。

深植えもだめですが浅すぎてもマルチの風のばたつきや霜柱で苗が抜けてしまいますので、1.5cmから2cm位の深さに植え付けてください。植え付け後は竹や鉄パイプを株間に置いて風でマルチがバタつくのを防ぎます。時間がありましたらトマト・ナスの片付けも行います。 藤田

◎農業書センターからひとこと

ほんとうに急に寒さがやってきました。世話する野菜たちの顔をみながら、手当をする塾長の目線にほっとします。自然の移ろいを味わいながら 知恵と工夫を楽しみながら 暮したいものです。

たしか、現代農業でも 寒さで野菜の甘みが増すという記事を読んだことがある。ちょっとルーラル電子図書館で調べてみました。

「冬の寒さの中で育つホウレンソウ。地面にはりつくように葉を広げ太陽光を受けとめています。寒さに耐えるために葉の養分濃度を高めています。 冬の自然の青物は、それこそ甘味が強く、栄養タップリで、風味もありおいしいものです。だから冬は、保温や加温でのばしたものより、できるだけ自然の寒さの中で育った青物を食べたい。それには、自家用に作るのがいちばんです。」(「現代農業」1985年1月号 始頁:208 終頁:211)

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■お断り ここで紹介の品種と資材などは 筆者が使用しているもので、特に推奨するものではありません。

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